昭和60年 この尼の生揚醤油の芳醇な味わいをなつかしむ地元の有志が集まり、銘醸の復活に着手。同年、言われぬ 味と香りの尼の生揚の復醸を果たしました。
はじめてこの醤油の栓をあけると、その香りの芳醇さにまず驚くことでしょう。この香りのよさは純粋さからのみ生まれます。生揚とは、生一本、生娘などに通
じ、純粋、混じりけがないという意味です。
この生揚を当時とほぼ同じ製法で復元したのが本品です。原料に使うのは、丸大豆・丸小麦・食塩・砂糖。丸大豆には大豆油が多く含まれていますから、これが表面
に層をなして諸味を密封状態に保つのです。これが味のまろやかさ、香りのよさの秘密です。脱脂大豆などを使っていればこうはいきません。
醤油はソイソースなどと呼ばれ、アメリカやヨーロッパで健康食品としての評価を得ていますが、尼の生(なま)醤油は純粋さに加えて低塩分、正真正銘の健康醤油といえます。
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